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転職をどうするか!?



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  <相談者の悩み>

はじめまして。IT企業勤務の3年目で、職種はSEです。今回は転職についてご相談したいことがあります。

実は新卒時の就職活動で、第一志望だった大手の開発職の内定が取れず、現在の会社に就職した経緯があります。それなりに今の業務にはやりがいを感じてはいるのですが、現在、そういった開発系の職種で第二新卒採用が盛んに行われているのをみると、つい血が騒いでしまいます。特に、大学の後輩が「第一志望企業」に楽々と内定しているのを見ると、出来ることならばこの機会に自分もリベンジしたいと日々考えてしまいます。

ただ、OBにいろいろと話を聞いてみると、「3年以内の転職は絶対におススメできない」とアドバイスする人間が複数いるのです。曰く「3年でやめるような奴は、どこに行ってもダメと思われる」「そういう若手を積極的に採用するのは、最初から使い捨てにするつもりの問題企業か、いつでも首をきれる実力型の企業だけ」……

これは本当なのでしょうか? 紹介会社から提示された求人を見ると、それなりの企業さんも第二新卒を募集されているように見受けられるのですが、やはり入社後に生え抜きとは、格差のようなものがあるのでしょうか?

そのあたりの実際と、それでも第二新卒を受けるとすれば、どういった点に注意すべきかについて、アドバイス願います。

  <診断>

診断:『一昔前の価値観』

「新卒で入った会社を3年もたないような奴は、使い物にならない」

確かに、以前はそういった考え方がありましたね。以前といってもそんなに昔の話ではありません。90年代いっぱいくらいまでは、そういう考えに基づいて、「中途採用は勤続5年以上対象」なんて条件を付けている企業の方が主流でしたから。当時は私自身、「最初に入った会社は、何があっても3年は辞めるな」と、後輩にアドバイスした記憶があります。

ただ、21世紀に入って、この考えは大きく変わっています。上場企業で言えば、今は第二新卒採用を行っている企業の方が多いのです。少なくとも「第二新卒はダメ」という価値観を持っている企業は、ほとんど見られないように思います。理由は以下の二点。

①雇用の流動化が進み、採る方も採られる方も、転職に対する敷居が下がったため
②昨年あたりから新卒求人倍率が急上昇し、新卒採用予定数を確保できない企業が増えたため

第二新卒採用は、厳密に言えばキャリア採用ではなく、新卒採用の延長戦なんです。新人に逃げられた企業や、採りきれなかった企業のリベンジマッチのようなものですね。

ですので、キャリア採用とは違い、「キャリアチェンジが出来る」という特徴もあります。これはとても貴重なことです。たとえば「SEになってはみたけど、やはり営業が良い」というような場合、20代後半になってから転職しようとすると、非常な困難が伴いますが、第二新卒ならいくらでも機会は与えられるわけです。

そういう意味では、「石の上にも三年」という言葉は、既に過去のものと言っていいでしょう。

処方箋:『風林火山』

ただ、安易な転職は私もおススメしません。

たとえば「仕事がつまらない」と言って転職したところで、楽しい仕事を与えてくれる会社なんてあるわけないですから。

まず、何が自分にとって楽しい仕事なのか。それを手にするためにはどうするべきかを、整理することが必須でしょう。そして、それが今の仕事の延長線上にあるのであれば、修行と考えて最低3年は頑張るべきでしょう。この場合には、石の上にも三年なわけです。耐えるべき時は耐え、動くべき時は躊躇せずに動く。そう、まさに風林火山というわけです。 

そういう意味では、貴殿の場合はこれ以上無いくらい動機が明確なわけですから、気にせず積極的にチャレンジしてください。

確かに平均勤続年数1年未満というような「人材使い捨て企業」も中にはありますが、それは新卒もキャリア採用も同じことです。事前にしっかり下調べすれば、そう易々とは引っかかることは無いでしょう(特に、希望の開発系では、そういった問題企業は稀ですし)。
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