忍者ブログ
転職をどうするか!?



[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


就職氷河期に苦労した世代が、自分の本来の希望を転職で叶えようとする。いわゆる『リベンジ転職』である。

Tさん(25歳)も最初は、そんなひとりだった。目指す職種・業界によっては決して楽ではないリベンジ転職だが、Tさんは特定の企業にはこだわらず、「ネット関連企業に転職したい」と希望を述べた。流通のスーパーバイザーだった彼の視野は、広く転職を考えたことで、大きく開けていた。
もっともTさんは、我々の楽観的な話を聞いても、本当に可能性があるのかどうか疑心暗鬼だったようだ。就職の時、Tさんは有名ネット会社でまるで相手にされなかったことをよく覚えていた。

「大学名を言った途端に興味がなくなったように見えました。ああいう会社は、実力主義で出身大学は気にしないと思っていたんですけど、僕の印象ではむしろ逆で、ブランド大好きみたいな感じがしたんですよね」

多くの企業が採用を控えるなか、大量採用をしていたネット業界は、当時学生だったTさんの目にはさぞかし輝いて見えたのだろう。だが、ここ数年の市場の変化は、Tさんの想像を超えていたようだ。かつて鼻であしらわれた企業から熱心な勧誘があり、Tさんは大いに気をよくしていた。そして一通り一次面接を終えたところで、手応えの良かったA社を、「学生時代に入社を熱望していたベンチャー企業と雰囲気がよく似ている」と、第一志望にしたのだった。

二次面接に向かうTさんは、すっかり意気揚々としていた。ある場面を見るまでは…。
A社の面接を待っている時にTさんはA社の採用担当者が礼儀のなっていない学生たちに頭を下げ、お世辞を言い、媚びへつらう姿を見た。そして思った。
「4年前、あれだけ自分たちに厳しく当たったくせに、景気が変わったらこれか」
A社は、4年前にTさんが受けた会社とは別の会社なのだが、彼のなかではほとんど同一視されていたらしい。こんな風に変わってしまう業界は、とても信用ならないという気持ちが彼のなかに芽生えていた。
幻滅は、徐々に復讐心に変わっていったが、彼はその時点では何も語ろうとはしなかった。我々にTさんの心境の変化を知る術はなかったのである。

選考を無難にこなしたTさんは、A社から内定を得た。それを知ったTさんは、嬉しそうな声で「前向きに考えようと思います」「入社の方向で考えています」と言いながら、結論を先送りにし続けた。
そして、いよいよA社が「もう、これ以上は待てない」と言った期限になって、「お断りします。実は最初からあまり乗り気ではなかったんです。ひょっとして気持ちが変わるかもしれないので、念のため結論を延ばしていただけなんです。転職活動はやめて、現職に留まることにします」と、言ってのけたのだった。その後、一度だけTさんが我々に送ってきたメールによれば、気を持たせるやりとりは、自分が学生時代に別のネット事業会社からやられた「仕打ち」なのだそうだ。

それっきりTさんとの連絡は途絶えてしまったので、彼が本当に現職に留まったのか、転職をしたのかはわからない。A社の人たちはTさんの対応に驚き、不快感を示したが、決して激怒したわけではなかった。「変な人を採らなくてよかった」彼らはそう安堵していた。三週間後、A社はTさんに代わる別の人を見つけて採用した。

Tさんの行為は、本当に自分の過去に対する復讐だったのだろうか。仮に復讐だったとしても、A社に唾したTさんの気持ちが晴れたとも思えない我々なのである。
PR

我々、転職アドバイザーの仕事の中心は面談とマッチング、そして次に多くの時間を割くのが転職活動者とのやりとりである。
選考が佳境に入ってくれば、一週間毎日電話で話したり、一日に何度もメールをやりとりするなど、一時的にせよ、かなり蜜に連絡を取り合うこともある。コミュニケーションの頻度が増せば、自然に感情的な結びつきも強くなる。

臨床開発:Kさん(29歳)と我々は、選考が進んだ二週間、頻繁に連絡を取りあうことになった。
Kさんへの連絡が多くなったのは、3社の選考が同時に進み、それぞれが他社に負けまいと色々な条件を提示してきたためであった。もちろん、待遇だけでなく仕事内容や勤務地も重要な要素。Kさんは慎重に各社の話を比べながら、我々と様々な話をすることになった。

Kさんは初回面談の時、警戒をしていたのか、キャリアのことばかりで、自分のプライベートについては何も語ろうとしなかった。それが二週間のなかで、恋人のこと、両親のこと、自分の趣味のこと、色々な話をしてくれるようになっていた。ビジネスライクだった彼のメールは、いつしか、ユーモアを交えたカジュアルなものに変わり、Kさんが我々との間に親しみを感じてくれているのが見て取れた。

ところが、いよいよ最後の決断という時になって、Kさんの状況が変化した。辞職届を出したところ、現職企業から強い慰留があり、転職を取りやめることにしたらしいのだ。
強い慰留があるのは予想されたこと。我々は早くから「相当強い引き留めがあるだろう」と予告していたが、Kさんは「自分の意志は固い」と繰り返していた。にも関わらず、現職に残ることにしたKさん。内定先や我々への気まずさもあったらしく、事実関係だけを伝える短いメールを最後に、連絡が取れなくなってしまった。

Kさんの気持ちを慮れば、それで終わりにすべきだったのだろう。しかし、我々にはそうできない事情があった。内定を出していたうちの一社が「どうしてもK さんを諦めきれない。どんな条件なら考え直してもらえるか、聞いてみて欲しい」と強い要望を出していたのだ。我々は何度かKさんに連絡を試みたが、明らかに彼は我々を避けており、ついに返信はこなかった。

頻繁にやりとりをしていたのに、パタリと連絡が来なくなる…、これは、しばしばあることで、アドバイザーは誰もが同じような経験をしている。無料でサービスを行っていることもあるのか、アドバイザーに「お世話になっている」と感じ、内定を辞退することに罪悪感を持つ方は少なくない。
「気まずい」と思ってもらえることは、ある意味、信頼してもらえている証しなのだと思う。我々に対し、一片のシンパシーもなければ、心の痛みもなく連絡を取り合える。躊躇してしまうのは、それだけ、人間的な関係が築けていた証拠だ。しかし、そのせいで連絡しにくい相手になってしまうのは我々としては不本意なわけである。

一度、完璧に音信不通になったKさんだが、半年後、再度転職活動を開始することになった。現職の会社が、慰留の時の約束を破ったからだ。もちろん、アドバイザーは以前の経緯など気にしていない。突然連絡がなくなるのはよくあることだし、彼が気まずいと感じた理由も理解できる。
しかし、Kさんは以前のアドバイザーに連絡をせず、あらためて登録しなおす形で我々にアクセスしてきた。いや、まったくの新規登録者を装ったわけではない。Kさんは転職に際し条件を出してきた。

「以前の担当アドバイザーの方に内緒で登録したい」

気持ちはわかるが、よりよい転職の実現を目指す上では、あまり得策ではない。そもそも、新しい担当アドバイザーは、以前の転職の経緯を前担当者から聞く必要がある。新しい担当がつくことでKさんには納得していただいたが、ここまで気に病まれてしまうのは、我々としては逆に申し訳ない。

何でも話してもらえるパートナーでありたい。しかし、同時にビジネスライクに付き合えるエージェントでもありたい。ふたつを両立するのは、なかなか難しいことである。


「電気・電子・機械系の技術者が働いてみたい会社」の第1位はホンダ(本田技研工業,本田技術研究所)---。日経HRの調査でこんな意向が明らかになった。調査は,電気・電子・機械系の技術者を対象に2007年3月27日~同4月6日に実施,有効回答446件を集めた。この調査で,ホンダは142票を集めて「働いてみたい会社」の首位に立った。

昨年首位だったトヨタ自動車はわずかな差で2位。以下,キヤノン,ソニー,松下電器産業と続く。6位には携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」や据置型ゲーム機「Wii」の好調が続く任天堂が昨年8位から上昇した。部品メーカーのトップは業績好調の村田製作所で,昨年16位から大躍進の8位につけている。

転職意向の調査では,「転職活動中」「近い将来考えたい」「時期にこだわらず考えたい」という積極層の合計が前年より3.6ポイント低い16.7%にとどまった。背景には現状への満足度の向上があるようだ。調査によれば現在の勤務先と仕事内容についての満足度は,前年よりそれぞれ2~3ポイント上昇している。転職先を選ぶ際に重視する項目としては「信頼できる」が第1位,次いで「将来性がある」「専門性を生かすチャンスがある」「技術力がある」となった。


先日、職場の元上司が退職してコンサル会社に転職をすることになりました。元上司は、コンサル会社を数社渡り歩き、私が勤務する情報通信会社の実ビジネスとコンサル業務を経験され、そしてコンサル業界へと戻っていきました。
元上司のコメントの中に、「転職することは、特に緊張するものではない。職場環境が変わり、会社の冠が変わるだけのこと」という言葉がありました。言い換えると(推測ですが)、自分に力があれば、職場が変わっても、会社が変わっても特に恐れるものではないという意味と捉えています。
元上司は、転職を重ね自分をキャリアアップしてきました。今回の転職においても、自分自身の市場価値を高め、あるタイミングを見計らって、キャリアアップを実現しました。つまり、優秀なコンサルタントは、転職することによって、自らのステージを“確実に”アップさせることができると考えているのでしょう。
今のコンサルタントの転職市場は、聞いた話によると、年齢はあまり関係なくビジネスの社会の中で経験してきた「経験知」からくる客観的に全体を見渡せる力が必要とされてきているようです。吉田さんの「優秀なコンサルは解決策や具体的な戦略は提案しない」の中に「クライアント自身が・・・意思決定できる場をファシリテートする」とあるように、客観的な数値と論理的な手法でクライアントを成功に導いていける人材が今必要とされているのかもしれません。



≪「定年まで勤務」わずか8%≫

ビジネスパーソンの6割超が3年以内の転職を検討-

20代から40代のビジネスパーソン1000人を対象に実施した調査で、こんな結果が明らかになった。この傾向は24歳以下と40歳以上でとくに顕著だった。

調査はインターネットを通じ、今年2月に実施した。現在務めている会社に後どの程度の期間勤務するかを聞いたところ、全体で「1年以上3年未満」が最多で35・9%に達した。「1年未満」との回答の27・4%と合わせると、3年以内に転職を考えている割合は63・3%となった。半面、定年まで勤務するとの回答は8・5%にとどまった。

これを24歳以下の若年層に絞ると、「1年以上3年未満」もやはり最多の47・0%で、これに「1年未満」の24・8%を加えると、3年以内の転職は71・8%に達した。「1年未満」だけでみると、40歳以上の56・3%が最多だった。

若年層の就職について、最近は「入社3年で3割が辞める」と一般的に言われており、企業も早期退職問題に頭を悩ましている。今回の調査結果は早期退職の傾向を裏付けると同時に、それ以上に若年層に早期退職の意識が強いこともうかがわせた。

調査は人生の中で何回転職するかも聞いており、この結果、最多の回答となったのは「2回」の31・5%で、これに「1回」の26・7%、「3回」の17・8%が続いた。「1回」との回答がほぼ4分の1となり、一見すると終身雇用への期待がありそうなものの、全体の7割近くが2回以上の複数回の転職を考えており、転職はいまや当たり前との就職観が定着していることも裏付けた。

また、求人情報を探す場合は、求人・就職サイトが50・4%と半数を占め、ポータル(玄関)サイトの転職・求人コーナーの12・1%を加えると、6割以上がネットを情報源として就職情報を得ていることが分かった。この傾向は若年層で一段と強まり、24歳以下は求人・転職サイトが66・4%、ポータルサイトの転職・求人コーナーが10・7%となり、8割近くがネット利用だった。

求人情報の利用頻度を調べると、「週に1~2回程度」が24・2%と最も多く、「週に3~4回程度」の11・9%、「ほぼ毎日」の8・0%を加えると、4割を超え、気軽にアクセスできるネット媒体を活用して、現代のビジネスパーソンは頻繁に求人の情報を収集している実態も分かった。
忍者ブログ   [PR]